2017年6月17日土曜日

日本が猥褻でだらしのない国に見えるのはSNSとネットのせい?



最近なにかおかしくないであろうか? 簡単にいえばモラルハザード(倫理観や道徳観の崩壊)である。教員や警察官による淫行はあとを絶たないし芸能人の不倫・乱倫はいうにおよばず。会計担当者は金を着服し、政治家はウソをつき、親は自分の子どもを殺す。



もともとからそんなものじゃないの、といわれればそうかもしれない。データを見れば強制わいせつ事件(痴漢、児童買春など)の認知件数が平成に入って急増しているほかは、刑法犯罪に目立って増えている傾向はたしかにない(法務省 研究部報告55「性犯罪に関する総合的研究」・2016年3月発表 ほか)。



うむ。世のなかのようすがモラルハザードと映るのは止むに止まれぬスケベ野郎が増えたからなのであろうか? もちろん不倫・乱倫のたぐいは数値化されないし。



数値かで思い出した。話はずいぶん逸れる。小出恵介(33)は6時間で5回であった。笑いごとではないが率直にスゴい。しかし上には上がいる『サイゾー』(2017年6月16日配信)によると、34歳のシンガポール男がこのたびめでたく24時間で57人、従来の記録を2人も上回る世界新記録を打ち立てたのだそうである。小出恵介が24時間頑張ってもせいぜい20回である。ただそれだけである。



しかし、感覚的にはなにか尋常ならざる事態がはじまっている不安、取り返しのつかない凶事が着々と進行しているような焦りが日々増しているのである。あーイヤだイヤだという感情が日増しにたかぶっていく。



なんとも不思議な空の景色だとか異音、それから大災害の映像などを集めて「いったい地球の我々に何が起きているのか?」とYouTubeに上げられているのを目にするけれども、ああいう世紀末的なイメージもある。



いやいや最大の理由はもっと単純であろう。SNSやネットである。SNSやネットが普及したおかげですくい上げられる事件が圧倒的に増えたし、さらに同じ事件のニュースを何度も目にするようになった。



かつては起きていたことさえ知らずにすんでいたはずの事件が、これでもかとばかり繰り返し告知されるのである。たとえば物干し台のパンツを合計何十枚か盗んで逮捕されたとか。小出恵介は6時間で5回とか。



そんなクズみたいなお話で見た目はデカいけれどもキャパシティはかなり小さな私のアタマはいつもいっぱいいっぱいに占領されてしまっているのである。くだらないイヤな事件の情報ばかりが入り込み、蓄積されていく。Hey!Say!JUMP・山田涼介(24)は頭蓋骨が2枚あるらしい。



で、SNSやネットも似たような傾向をもっているように思うのである。負の情報ばかりが圧倒的に拡散され蓄積される。かつてインターネットの黎明期にやがて地球を覆うであろう通信網を脳の神経細胞のつながりに擬することが流行ったけれども、いよいよそんな時代になってきたのか、である。



脳も通信ネットワークも同じ人間が扱っているのだから似た性質をもつのは当然といえば当然なのかもしれない。おお、このままでは人間は負の情報、クズみたいな事件のお話にまみれ溺れてついには正気を失してしまうではないか!! かといってネットにさわらないようにするのはほんとうに難しいし。



うむ。であるからつまり人間がニュースを取り扱うのをやめればいいわけである。よし、それはロボットにやってもらう。ロボットにはプロテスタント以上の高度な倫理観・道徳観を植え付けておく。



うむ。そうすればイヤなニュースを繰り返し見せられることもなくなるであろうし、もっと健全な、微笑ましい話題にふれられる機会も増えるであろう。放っておくとどうしてもダークな方向に傾いてしまう人間がロボットに救われるわけである。



だーがしかし、問題がひとつある。倫理や道徳の問題をロボットに委ねて安心した結果、人間の精神のタガがさらにユルくなり自堕落になってしまうのではないか、ということである。これに較べればロボットによる一種の報道統制の不快感はそれほど問題ではない。



で、これこそ、つまり危険を避けるために手段やシステムを整えたのにそのことで人の注意力が低下し、逆に危険のリスクが高まって規律が失われてしまうことこそモラルハザードという言葉の本来の意味なのである。



倫理観・道徳観にすぐれたロボットの横で人間はただただ享楽的かつ悲観的に生きるのである。創造力は失われ、活気が消え、未来が見えなくなる。そんなようなわけで人間は必ず自滅する。



やっぱり、最近なにかおかしくないであろうか? (了)





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