今回はNMB48・須藤凜々花(20)についてである。キーワードは「未熟ビジネス」。 須藤凜々花は6月17日に行われた「AKB48 49thシングル 選抜総選挙」開票イベントでいきなり「結婚します」と発言して物議を醸したお嬢さんである。「物議」、それから「苦言」。 この件に関して幾度このネットニュース独特のいい回しを目にしたことであろう。まあそれはいいとして。
*
しかしとくに私のまわりでは「物議」も起こらなかったし個人として呈したい苦言もない。結婚するだなんてバカだなあ、まだ若いのにご愁傷さまなこってす、くらいのものである。
*
しかしこのお嬢さまが哲学を志向しているということを小耳に挟んで少し違和感を感じたわけである。21日の会見では“自分は恋愛ができないと思っていたけれども好きな人ができた。好きな人ができたらその人と一緒にいたくなった、一緒にいたくなったから結婚することにした”、たしかこのように自分の気持の動きをたどっていたのであった。
*
哲学を志向している割には「疑い」がなさすぎやしませんか? なのである。「好きな人」とはなにか? 「女と男」とはなにか? 「結婚」とはなにか? いろいろ考えることはあるはずなのであるけれども、一直線でピュアといえばいいのか。とりあえず「問い」を立てなければ哲学ははじまらないのだけれどもそれがない。
*
せっかく他から与えられた「問い」についても「解」はもちろんとことんまで突き詰めて考えたふうもない。21日の会見から拾ってみよう。
*
「NMBみんなで盛り上げたいという大事な時期だった。それに対して凄く葛藤があり、割り切れなかった。“人を好きになったら卒業すればいい”と言われるのはその通り。活動を放り投げたくないというのも本当の気持ち。アイドル人生に悔いはない。だけど、NMBに対する思いやファンの絆といった面で凄く心残りはある。」
*
「自分の口で絶対に言いたくて。あの場で言うのは凄く悩んだが、ファンには自分の口で伝えたかった。」
*
大事な時期を迎えているアイドル活動と恋愛と、いまどちらを優先させればいい? さらに交際を報じる「週間文春デジタル」の配信開始が6月17日だけれどもその前に自分から発表したい、しかしつそうすると17日の総選挙開票イベントの場しかない。あまりに唐突である、どうすればいい? 投げっ放しである。
*
でもって、結局はいまの自分の気持を追認していくのである。考えているようであるけれどもまったく考えていない。自分の要求や感情が先に立つ。しかしそれにしてもファンにはマスコミから伝えられるよりも「自分の口で絶対に言いたくて」はどうしてなのであろう?
*
まあそれもいいとして。ん? しかし21日の会見ではこういう発言もあったのである。
*
「(結婚を)言わないという選択肢はあの場に限らずなかった。いろんな人と相談して、ギリギリまで『発表したい』ということを伝えていた。」
*
はっきりと運営側とはいっていないけれども、伝えていた相手に運営側の人間が含まれていた可能性は大である。もしそうであるとすれば、 「須藤凜々花の結婚テロ」はヤラセだったことになる。『週刊文春』に須藤凜々花の恋人の存在を嗅ぎ付けられたと知ったときから仕込みははじまっていたのではないのか? バタバタと。
*
たぶんそうなのであろう。あれだけ横紙破りなことをしていながら17日以降、須藤凜々花に厳しいペナルティが下されたようすもないし、このまま希望通りすみやかに卒業できる雰囲気にもなってきている。また須藤凜々花自信の今後についても芸能活動継続の余地がしっかり残されている。こんなことはいまの芸能界の常識からは考えづらい。
*
なぜそんなヤラセをしたのかといえば、年々注目度が下がっている「シングル選抜総選挙」開票イベントをもう一度盛り上げたいということと、当初予定していたビーチでの開催が天候不順のため急遽屋内開催、しかも無観客に変更になってしまったのでクレームなどのトラブルが拡がらないようそこから関心をそらせる必要があった、ということであろう。
*
仮に「須藤凜々花の結婚テロ」がなければ今年の開票イベントはまったくさんざんなものであり、AKB全体の凋落を強く印象づけたであろうことは想像に難くない。つまりはゴタゴタからの目くらまし、話題づくりのための打ち上げ花火である。
*
須藤凜々花にしてみてもこれでとっとと卒業させてもらえるならメリットはある。そこを利用された、といういい方もできるかもしれない。未熟なお嬢さんの気持が上手にビジネスに流用されたのである。未熟を喰いものにする未熟ビジネス。
*
うむむむ、のむ。そうすると先に書いた“自分は恋愛ができないと思っていたけれども好きな人ができた。好きな人ができたらその人と一緒にいたくなった、一緒にいたくなったから結婚することにした”などという経緯も、17日にテロるための急ごしらえのでっちあげストーリーであったのではないか、と思ってしまうのである。
*
でもって、大事な時期を迎えているアイドル活動と恋愛とどちらを優先させればいい? なんていうのも悩んできたふうを装うためにひねりだした状況的ないいわけであろう。そこに「解」などでてくるわけもない。さらになんだかよくわからなかった「自分の口で絶対に言いたくて」も17日にテロを実行する口実でしかなかったのである。
*
さきに「考えているようであるけれどもまったく考えていない。」と書いたけれども、17日のいいわけを補強するために考えていたことにしただけのお話なので、そもそもまともに考えられるはずもなかったのである。
*
では、須藤凜々花の謝罪文をご覧いただいて終りにしよう。21日の、なぜかスポーツ紙の記者だけに限られた会見当日に配布されたものである。いろいろそれらしいことは書いてあるけれども、実際には17日に話したということ以外、なにひとつ現実の問題に当面していないことにご注目いただきたい。
*
*************************
ファンの皆様、AKBグループ関係者の皆様、この度は、ご心配をおかけして申し訳ありませんでした。
私はドラフト一期生としてNMB48に入り、そこで活動していくにつれ、ファンの方々の優しさ、メンバーのみんなやスタッフの方々の優しさや、熱い想いに触れ、生きていくことの素晴らしさをたくさん教えてくれました。
人を好きになる気持ちも、グループに入った時はわかりませんでした。ただ、実際に人を好きになるという気持ちを知り、自分自身の中で、この気持ちとグループに対する気持ちをどちらも大切にしたいという思いになり、それが応援してくれる全ての方を裏切っているようにも感じて、ずっと心の中で葛藤がありました。
葛藤の中で、両方とも真剣な気持ちで向き合ってきました。私、須藤凜々花としてはみなさんに、きっちりと自分の口で伝えたいと思ってきました。勝手だとは思われるということは当然ですが、アイドルとしての私を支えてきて下さったみなさんに、報道が先走ってしまわないように、自分の口からお伝えしたかったので、総選挙という場でお話しさせて頂くことを選びました。
改めまして、ファンの皆様、AKBグループ関係各位の皆様、この度はお騒がせしてしまい本当に申し訳ありませんでした。
応援して下さった方々を傷つけてしまったこと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。
私を育てて下さったファンの方々、メンバーの皆さん、スタッフの皆様、そしてこのグループに感謝しています。
私はこれからも私であり続け、そしてファンの皆さまが共に追いかけて下さった夢を決して諦めず、できる限り生きている間に皆様の目に見える形で実現し続けていきたいと思っています。
2017年6月21日 須藤凜々花
*************************
*
芯のないフニャフニャした文章である。欺きつつ謝るというのはどんな気分のものであろう?
*
開票イベントの司会を担当した德光和夫(76)が、次のメンバーのインタビューにいくようにというイヤホンからの支持を無視してマイクを向け続けたから須藤凜々花の結婚宣言が出た、というお話をしている(「スポーツ報知」2017年6月24日配信【NMB須藤凜々花の結婚宣言は徳光アナのアドリブが引き金だった…ラジオで舞台裏を明かす】)。
*
しかしその日その場所でそのお話をすることはすでに決まっていたのである。德光和夫のマイクがいったん離れても必ずどこかで結婚宣言はなされたのである。德光和夫までがグルだったとはいわないけれども、FUCK!!(by大島優子・28)である。(了)
OCN モバイル ONE データ通信専用SIM 500kbpsコース

CMで話題のコスメやサプリがSALE中☆

【DHC】最大70%OFFのSALE開催中!

0 件のコメント:
コメントを投稿