みなさんご無沙汰しておりました。謝罪文評論家・ゴメンネ一筆でございます。今回はまた派手にやっちまったなあ(byクールポコ)、小出恵介(33)であります。相手が17歳、しかもそうとう強引な手口で酌量の余地などまったくございません。
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最初から僭越でございますけれども、ひとこといわせていただきます。今回の事件ばかりではなく淫行、あるいはレイプでさえあったとしても、それは着いていくほうも悪い、とか、必死で拒絶すれば絶対にそんなことにはならない、とかおっしゃる方が必ずおられます。見回しますとそのようにおっしゃる方にはなぜかむしろ女性のほうが多いような気がいたします。
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しかしながら勇気を振り絞って強く必死になって拒絶しなければならない状況に追い込んでいるのは男の側であります。そこに追い込まれることがなければなんの問題もないわけでございます。その男さえそこにいなければ勇気を振り絞る必要も必死になる必要もまったくございません。悪いのは男です。
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それなのにいまふうの言葉でいえば不要な忖度がタラ・レバで滑り込んできてしまう。すると男の行為の犯罪性が希釈されてしまうのでございます。そして、どうせスキがあったんだからやられたんだろ、などという被害者に対する蔑視が生まれます。
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そうした考えが蔓延すればこれはたいへん野蛮かつ危険なことでございます。人権に対する侮辱であり、犯罪の助長につながります。安直に被害者の非を唱えるのは絶対にしてはいけないことであります。
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小出恵介の件に戻ります。世間でも、えっ! あの(優等生、まじめなor爽やか系の)小出恵介が? という反応が多いようで、ネットニュースもこの事件でもちきりです。タイトルだけ拾ってみました。
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◆ 【人気俳優の許されざる淫行を告発!小出恵介「17歳女子高生と飲酒&SEX」】※「FRIDAY」6月8日配信
◆ 【NHK ドラマ全編中止は「極めて異例」…小出恵介余波は影響甚大】※「デイリーニュース」6月8日配信
◆ 【小出主演連ドラなど中止、億単位の損害か降板相次ぐ】※「日刊スポーツ」6月9日配信
◆ 【礼儀正しい優等生イメージも酒癖悪く/小出の人物像】※「日刊スポーツ」6月9日配信
◆ 【酔うと豹変…小出恵介の夜の顔 奔放な女性関係 名門校出身でクレバーな面も】※「スポニチ」6月9日配信
◆ 【小出恵介の同級生が感じていた“異変”「ちょっと大丈夫かな?と思うような友達も…】※「サンスポ」6月9日配信
◆ 【小出恵介、17歳少女淫行事件……「フライデー」発売前“記事もみ消し”に動いていた!?】※「サイゾーウーマン」6月9日配信
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これらをざっくり読んで思うに、小出恵介は勉強熱心で真面目な男であったようでございます。しかるにいいオトナになってからグレてしまい、それでストンと底まで落ちた、という感じなのではございませんでしょうか。で、そのきっかけになったのが酒だったのです。
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聞くところによりますと若干ロリコン気味というのにも、なにか真面目だった青少年のひたすら願望オンリーの日々にリベンジしているようで、ツジツマが合いすぎて哀しみすら漂います。
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今回の事件は、青少年時代ヤンチャな遊びをせずにきたぶん非行の途中で自分を諌めるとっかかりもなく、手加減も知らず、つまりまるでそういう悪い、というか俗な世知をもたない典型的な優等生の犯罪だと思慮するわけでございます。
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所属事務所のアミューズを通さず独断で『FRIDAY』の掲載を阻止しようと動いたというのも、まったく絵に描いたようなド素人じゃごじゃんせんか(by石倉三郎)。なまなかなことで『FRIDAY』を抑えられるわけもなく、万一仮にそれに成功したとしてもそれから先、チカラを借りた勢力にはまったくアタマが上がらなくなるわけです。いいカマおっと間違いた(by荒木経惟)、カモであります。
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はい。その小出恵介の謝罪文の全文をこれからご覧いただくわけでござります。小出恵介のアミューズオフィシャルウェブサイトに掲出されている通り、先にアミューズの謝罪文、次に小出恵介の順にご紹介させていただきます。掲出日は6月8日。
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【小出恵介に関する一部週刊誌報道についてのお詫び】
平素は多大なるご高配を賜り誠にありがとうございます。
弊社所属の小出恵介に関しましてご報告を申し上げます。 明日発売の一部週刊誌の報道で、小出恵介に関する未成年との飲酒、交遊が報じられておりますが、小出恵介本人と関係各所へ確認したところ、報道にありました通り、未成年の方と飲酒及び不適切な関係を持ったことは事実と確認できました。
相手の女性に関してましては、心からの謝罪と誠意をもって対処させていただく所存です。本件に関しましては、弊社の監督不行き届きによるものであり、日ごろよりお世話になっております関係者の皆様、また、応援して下さっているファンの皆様に対して、多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
事態の重さを鑑みて、小出恵介に関しては無期限活動停止とさせていただきます。また、これまでに撮影している作品に関しては、関係各所と協議させていただきます。
改めまして、この度は、ご迷惑とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんでした。弊社としましても、本件を重く受け止め、ご迷惑をおかけした皆様には誠心誠意対応させていただき、改めて社員・アーティストへの指導・教育を徹底し、再発防止に努めて参りますので、引き続き、ご支援賜りますようよろしくお願い申し上げます。
株式会社アミューズ 代表取締役 畠中達郎
まず初めに、この度の私の軽率極まる行動により、関係各位の皆さまに甚大なるご迷惑、ご心配をおかけしましたことを心より深くお詫び申しあげます。
そして何よりも相手の方のお気持ちを察するに、お詫びしてもしきれませんが、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。
また、直近の仕事関係の皆様、これまで出演していた作品に携わっていたスタッフの皆様、応援して下さっているファンの皆様、全ての方々への申し訳ない思いも計り知れません。
ひとえに、私の社会人として、また表に出る人間としての自覚の低さ、自分自身への甘さが招いたことであり、弁解の余地はございません。
今後は、全てのご批判や処罰を真摯に受け止め、私自身の取るべき責任を果たしていきたいと思います。
改めまして、この度は、ご迷惑ご心配をおかけしまして本当に申し訳ございませんでした。
小出恵介
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アミューズのほうはまことに簡潔にして遺漏のない、見事な謝罪文でございます。謝罪の意とともに事件の概要、原因、対応、今後の対策が明快に記されていて、これまで拝見した謝罪文のなかで最も明晰であるといっても過言ではございません。
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過去にはグループ通販サイトの顧客情報漏洩事件(2009年)などもありましたから、やはりキャリアをムダにはしていないということでございましょう。
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このあと続いて9日にはさらに報道各社に対してファックスで「本件は刑事事件に係る事案を含んでいる為、現在、専門家も交えて調査・分析を進めております」と、会見を開くことができない状況への理解を求めております。まったく万端整っております。ソツのないことでございます。
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これに対しまして小出恵介の謝罪文はまったく地に足が着いておりません。とりあえずいっておかなければならない文言を並べたというだけで、それが自分がただいま現在向き合っている現実とどうかかわっているのかすら、ほんとうには考えられていない印象を受けます。
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たとえば「何よりも相手の方のお気持ちを察するに、お詫びしてもしきれませんが、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。」の部分です。お詫びしてもし切れない罪を犯してしまったのだけれども、 それは重々承知しているけれども謝罪をしなければならない、させていただきたい、という葛藤、思いのたけがまったく見受けられません。すぐに「本当に申し訳ない気持ちで一杯です。」という紋切り型の文言で閉じられてしまいます。これでは説得力がごじゃいません。
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また「ひとえに、私の社会人として、また表に出る人間としての自覚の低さ、自分自身への甘さが招いたことであり、弁解の余地はございません。」にしても、くくりが大きすぎて実際にどのような事実を指しているのかまったく 推測すらできないわけであります。とりあえず広く網を打ってみた、ということであります。
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そんなことですべてが上滑り、口先だけの印象になってしまっております。まあ、そのとおりなんでございますけれど。『FRIDAY』から記事化するという連絡を受けてからはその掲載を阻止すべく動いていたといいますし、反省する暇などはなかったはずです。
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もっとはっきりいってしまえば、そもそも、少なくとも記事になることが決定する前は反省する気持などさらさらなかったわけです。そして反省してみせなければならない状況に追い詰められてから作文するにはすでに時間的にも気持的にも無理だったということです。
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まずは、自分はほんとうに反省しなければならないのか? ただへまをやらかしただけではないのか? と思っていないか? というところから率直に、厳しく自問自答し直さなければならぬのではござりませぬか。このあたり、芸能界に不祥事はつきものという堕落した認識が広がりつつあるいまですから、周囲も厳しくチェックしていかなければなりません。
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そういう視点に立ってみれば、「まず初めに」という書き出しからまったくもってなっていないのでごさいます。有無をいわせぬ謝罪文を書いて説き伏せてやろう、というたいへんはしたない魂胆がムリムリビチビチと弾けているのでございます。
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この謝罪文を発表した8日の時点ではただ「この度の私の軽率極まる行動により、関係各位の皆さまに甚大なるご迷惑、ご心配をおかけしましたことを心より深くお詫び申しあげます」だけに留めておくべきで、反省ののちに語るべきことがまとまったらそのときにまた語ればいいのではごじゃりませんでしょうか。
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こうしたシロモノを拝見してしまうと、反省文を大学ノートいっぱい、とか1日1本書けとかいうペナルティの意味もわかるような気がしてまいります。小出恵介の反省文もとい、謝罪文についてはこんなところでございましょうか。
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これからの小出恵介? それはやはりいったんは海外なのではないでしょうか。悪い友だちと手を切らなければいけませんし、国内に心落ち着けて反省できる居場所などどこにもございませんでしょう。
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ご幼少のみぎりお過ごしになったといわれるインドなどいかがでございましょうか? ヒンディー語がおできになるそうですから、ゆくゆくはボリウッドデビューという手もございます。小出恵介のお顔つきにはむかしのボリウッドスターみたいな面影もございますし。ぶっちゃけたお話、キャンセル、お蔵入りなどの損害賠償も稼がねばなりません。
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現地での芸名は小出恵介ジェット・シン、いかがでございましょう? インドの狂虎でございます。こちら悪役専門になりますけれども。はあ、悪役以外もやりたい? そうですねえ、それでしたら小出ガンジス。悟りの境地でございます。力強さをお望みなら小出恵介カーンもなかなかいい響きでございますけれどもね。(了)
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