えっと、たとえば安倍晋三総理(62)の奥方であられる安倍昭恵夫人(54)がお笑いトリオ「我が家」の谷田部俊(39)によく似ているという事実をテレビで口に出すとどうなるのであろう?
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「アベアキエ」とカタカナ表記すればピンのお笑い芸人みたいだとか、谷田部俊の子ども時代のニックネームが「俊子」だったとか、夫人が満月の夜に自転車前方の荷台に乗って空を飛んでいたとか、「スター・ウォーズ」にヨーダという名前で出ていたなどということをついでに口走ってしまうとどんなことになるのであろう?
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失態を重ねて自重しなければならなくなる前は公人としての活動も多くツッコミどころ満載、ネタの宝庫の夫人であるのに誰も手を出さないのはなぜであろう? ってか、そんなこと干されるからに決まっているのである。素人をブスだとかデブだとかさんざんイジっておいてチカラのある者に対してはスルーを決め込む。
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お笑いというのはそういうものである。2007年、東国原英夫(59)が宮崎県知事選挙に出馬するとき、ビートたけし(70)は「どんな政権になっても生き延びるのが芸人であり、社会の問題をただすのは芸人ではない。政治家として活動するのであれば、たけし軍団を脱退し、師弟関係を一度解消すること。」(Wikipedia)といったと伝えられるけれどもその通りである。
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芸人には芸人の領分がある。それを超えた要求、たとえばテレビにおける政治風刺などを安易に求めるべきではないし、芸人の側もそうした自分たちの立場の限界をわきまえなければならない。つまりはっきりいわせていただければ、現状において芸人は世間さまに対して上から目線でモノをいう立場にはない、ということである。権力にひどく脅えへつらっているくせになにをエラそうに、である。
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しかし見回せばいつのまにかあるときは芸人、あるときはコメンテーターみたいな、動物戦争のコウモリみたいなヤツが大量に発生、跋扈しているのである。そもそも自分たちの窮屈な状況が理解できていないのであろう。
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ちなみに2017年4月に発表された「報道の自由度ランキング」(国際NGO「国境なき記者団」による)で日本は180ヵ国中第72位。韓国、セルビア、モンゴルの下、もちろんG7(フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダ)中では最下位である。
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私の周囲を見渡しても窮屈さは徐々に増している。かつては一緒に仲よく遊んだ皇室ギャグなどもってのほか。最近では『週刊新潮』(2017年5月26日発売号)が秋篠宮眞子(25)との婚約が予定されている小室圭(25)の父親が自殺していたことを報じたのに対し、「わざわざそんなことまでほじくり出さなくても」な意見が主流なのである。その直前まで菊川怜(39)の旦那の穐田誉輝(48)の婚外子はもう打ち止めかよ〜、などとうそぶいていたくせに。
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『トピックニュース』(2017年5月29日配信)である。
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【松本人志を批判した中田敦彦に反響 吉本の社長らが「謝れ!」】
《28日放送のラジオ番組「らじらー! サンデー」(NHKラジオ第1)で、オリエンタルラジオ・中田敦彦が松本人志を批判した後の反響を明かした。
ことの発端は、脳科学者の茂木健一郎氏の発言にある。茂木氏はかねてより、日本のお笑いについて「日本の『お笑い芸人』のメジャーだとか、大物とか言われている人たちは、国際水準のコメディアンとはかけ離れているし、本当に『終わっている』」「日本のお笑いは空気を読み過ぎなんじゃないか。大御所が面白いと言うか面白くないと言うかで価値が決まる」と持論を展開していた。
しかし、3月26日放送回の「ワイドナショー」(フジテレビ系)出演時、コメンテーターの松本人志に対し、茂木氏は「誤解を与えてしまって本当に申し訳なくて…」などとしょげ返る様子をみせていた。
中田はこの話題をブログで取り上げ、自分は「茂木賛成派」だと表明する。そして、「大御所にセンスがないとか価値を決められてしょげ返っている様子こそが茂木さんの意見通りだったのに」「茂木さんの指摘、当たってたのに」と、日本のお笑いの状況が茂木氏の言う通りだったと綴ったのだ。
「らじらー! サンデー」では、中田がこの記事が引き起こした「反響」を明かした。松本を暗に批判した記事に対し、吉本は「大騒ぎ」となり、「幹部と社長に今僕は『(松本に)謝れ!』と言われている」と明かしたのだった。その他、はんにゃの金田哲ら同じ吉本に所属する芸人からも心配の声が集まっているとか。
こうした事実を報告した後、中田は「謝らない」という意志を表明し、明るく「どういうことになるか、楽しみじゃない?」「あの松本人志さんを批判する吉本の方、いなかったじゃない?」とコメントしていた。》
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これについては『日刊スポーツ』(2017年5月29日配信)も【オリラジ中田敦彦、松本人志批判に対し「謝らない」】で報じている。
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それにしてもよしもとクリエイティブ・エージェンシーの「幹部と社長」はいったいなにを考えているのであろう? いやいや、同じ会社の芸人同士でギスギスするのも剣呑なのでひとこと謝っとけ、そういう軽い話です。ということであろうけれども、それを「幹部と社長」が口に出しては絶対にいけないのである。
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あっちゃん(中田敦彦・34)がまたまたデッカいツラしていい募ってしまうではないか。「幹部と社長」が口に出すということはそれは会社の意思ということであって、その時点ですでに“そういう軽い話”ではなく業務命令なのである。「幹部と社長」がそんなこともわからないのではちょっと不自由な会社である。
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しかもいうまでもなく、これは明らかに憲法で守られている「思想・信条の自由」を侵しているのである。人権侵害、憲法違反オーイエイエイオー! である。ちなみに最近ではなぜか「思想・良心の自由」というふうにいいかえられていることが多いけれどもこれはなぜなのであろう? ああん、神経質になっちゃう。
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「天下の吉本」とはすでにクリシエである。であるからそこの「幹部と社長」ともなれば天下人というわけであろうか? 少なくともお笑いの会社であるのに稼ぎ頭の松本人志(53)に「謝れ!」ではあまりに強圧的、閉鎖的ではないか? びーっつり!! もちろん中田敦彦が謝る必要などまったくない。
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それこそあからさまにチカラの強い者には巻かれよという気味の悪い風潮、時代の空気が、多少なりとも吉本興業(現:よしもとクリエイティブ・エージェンシー)にも影響を与えているのであろう。上が命令をすればなんでもその通りになると思い上がっている。
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これが顔デッカ中田敦彦VS.汚顔筋肉バカ松本人志の乱闘事件に発展し、取っ組み合う2人のあいだに慌てて割って入ろうとする「幹部と社長」の写真などが週刊誌に掲載されれば拍手喝采なのだけれども、ま、ムリであろうのう。
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だーから今日びのお笑いはつまらんのよ(by金子信雄as山守組組長・山守義雄、享年71)。
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思い出した。いい出しっぺのクセにイチャモンがつくとひとことの反論もせずただちに尻尾を巻いて三拝九拝、見苦しきことこの上なき醜態を晒した茂木健一郎(54)はどこへいったのであろう。いまごろどこかで頬っかむりをしているのだろうけれども、中田敦彦の抵抗をよく見ておくがよろし。
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せっかく上がった火の手はみんなでボンボン大きくしないと。(了)
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