2016年の日本の年間死亡者数は129万6000人であった。死亡率1.03%、24秒に1人ずつの割合である(厚生労働省「2016年 人口動態の年間推計)。だからどうした? と考えているうちにまた1人どこかで絶命しているわけである。ああ、忙しい。
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2015年の日本人の平均寿命は男80.79歳、女87.05歳である(厚生労と同省「2015年 簡易生命表」)。健康寿命はこれよりも約10年ほど短い。
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ジャニー喜多川社長(85)は生きていたそうだ。急になんのことだか。『スポニチAnnex』(2017年6月7日配信)からの抜粋をご覧いただこう。
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【ジャニー社長 死亡説笑い飛ばした「僕は死にませんよ、絶対に」】
《ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(85)が6日、都内で取材に応じ、一部で報じられた死亡説を「僕は死にませんよ、絶対に」と笑い飛ばした。
ジャニー社長はこの日、ジャニーズJr. の3人組「Mr. KING」が出席した「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」の会見後、取材に対応。記者に向かって「皆さん期待してると思いますけど、僕は死にません」と自ら切り出した。
念頭にあったのは先月下旬、マスコミの間に流れた自身の死亡説。事実ではないとすぐに判明したが、一部でその顛末(てんまつ)が報じられた。
死亡説の原因になるような体調不良や入院はなかったといい「面白いですよ。みんな、死ぬのを待ってるみたい」とニヤリ。「体調はしょっちゅう崩してますけど、年寄りですから当たり前ですよ。この年にしては元気がある方」と力説すると「死にませんよ、絶対に」と“不死身”をアピール。「死ぬようなことがあったら、記者の皆さんにご報告しますから」と話して笑いを誘った。
新たなトップアイドル育成に向けて、まだまだ止まっていられない。この日もMr. KING について「人気も実力もある」と認めつつ、CDデビューは「すぐにはさせない」との方針を改めて明言。「ただCDを出すだけでなく、なんでもできるタレントにならないと。しっかり勉強をさせて、いろんなことを覚えて、そうして一人前になっていく」とメンバーのさらなる成長を促し、デビューは「時期がきたら」と語った。》
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「僕は死にませんよ、絶対に」、が『101回目のプロポーズ』(「フジテレビ」1991年7月〜)からのギャグ含みだということがおわかりになった方、どれほどいらっしゃるであろうか? 「僕は死にまっしぇーーん」のアレ。
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もとい、「ジャニー喜多川死亡説」が飛び交ったのは5月22日である。
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《マスコミの各ジャニーズ担当者が大慌てで確認に走ると、事務所側は「『何もない』としか言いようがない」「どこからそんな話が出たんだ」などと完全否定する回答だったという。「以前も死亡説は流れたことがありましたが、今回の広まり方は尋常じゃなかったようで、ジャニーズも『ジャニーさんは生きています』なんて記事を(スポーツ紙に)出してもらおうかと冗談気味に話しているくらい」とは別のテレビ局ディレクター。》
(※「東スポWeb」2017年6月8日配信【マスコミ騒然!ジャニー喜多川社長「偽死亡」情報】)
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で、おもしろいことにこの不穏な噂が飛び交った5月22日は『週刊女性』が【ジャニー喜多川社長の“CDデビュー打ち止め”発言にJr.らが将来を不安視】という記事を配信したその日なのである。
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《「今後は、Jr.のCDデビューがなくなるようです」(レコード会社関係者)
4月上旬、Jr.のダンスレッスンの際に、ジャニー喜多川社長からの「お達し」が、ある人物から言い渡されたというのだ。
「ファンにはおなじみの振付師・Sさんが“もうお前らはデビューできないから、もし進路に迷ったら相談してくれ”と言ったんです。Jr.の“CDデビュー”という形態を今後は取らない、という趣旨の言葉だとみられています」(ジャニーズ事務所関係者)
つまり、今までのようにCDを出すグループが生まれなくなるということだ。》
(※「週刊女性PRIME」【ジャニー喜多川社長の“CDデビュー打ち止め”発言にJr.らが将来を不安視】)
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ジャニーズのこれまでの育成・デビュー方針が一変するというのであるから大ニュースである。しかもこれまでいろいろな経緯があって発言には要注意のジャニー喜多川が直接そう語ったのではなく「ファンにはおなじみの振付師・Sさん」が発表したというのである。ジャニー喜多川の言葉ではないので信用できるというのも酷いお話であるけれども、実際はほとんどの人がそう聞いたと思う。
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それで、これがあまりに突然かつドラスティックな内容の話であり、またジャニー喜多川がCDデビューを打ち止めにするなどとは考えづらいことからジャニー喜多川死亡説が流れた、と考えるのがふつうなのであろう。
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とうぜんながら無事生存が確認されたジャニー喜多川はこの「CDデビュー打ち止め」説をキッパリ否定している。前掲の『スポニチAnnex』(2017年6月7日配信)の記事にもあった「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」の会見後の取材でこう語っているのである。
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《ジャニー社長は一部の“CDデビュー打ち止め”報道に、「そういうことはない」と一蹴。以前から、グループ結成からデビューまで、時間をかけてじっくり育成する方針を掲げており、この日も「少年隊の頃からそう(方針に変わりはない)」と説明。「なんで今になって言うの?」と首をかしげた。
そして、「一方的にレコードを出すだけでなく、世の中のすべてをやっていかないといけない。『すぐにスポットライト浴びればいいや』というのは、本人がかわいそう。勉強させて、やっと一人前になれる」と不変の育成方針に込めた思いを改めて説明していた。》
(※「デイリースポーツ」2017年6月7日配信)
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しかしそうすると“「ファンにはおなじみの振付師・Sさん」が発表した「CDデビュー打ち止め」”という『週刊女性』の記事は、そもそもまったくのガセであったということになってしまう。それでいいのか? ほんとうにそうか? おい女性。
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いま細かな事情、具体的な経緯は掴みづらいけれども、しかしひとついえることは「CDデビュー打ち止め」も「ジャニー喜多川死亡」も、同じ方向の未来を予見しているということである。
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ジャニー喜多川が亡くなったから育成ができなくなるのか、育成しなくなったのでジャニー喜多川が要らなくなってしまうのかはわからない。しかし、その未来のジャニーズ事務所は現存の経営資産で最大の利益を上げようとすればそうなるというひとつのロールモデルではないのだろうか。手間がかかりロスも大きいであろう「育成」を省き、「育成」に執心するジャニー喜多川を切る。
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うむ。まるで初夏の空の裂け目から一瞬覗いた未来のようである。いまはたとえすべてなにごともなかったようにもとのサヤに納まったとしても、数年後には必ずそうなっている。と思う。メリー喜多川(90)と彼女が病的にまで愛する藤島ジュリー景子(50)のご尊顔がチラつく。
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おお、藤島ジュリー景子、どうしておまえはそんなにオレの妹にクリソツなのだ? 子どものころ唄ってやった「白ブタゆみの歌」をまた思い出したではないか。(了)
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