いつも罵詈雑言、人さまの悪口ばかり書いているのでたまには誰かを誉めたい。たぶんきっと、といい加減なものいいになるけれども、批判的な言葉ばかり並べ立てていては次第にこちらの気分も落ちてくるものらしい。だから無意識のうちに心のバランスを取り戻そうとしているのだろう。ならば私の精神も案外そうとうに健全ではないか。
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で、誰を誉める? 日頃からこの人はスゴいなーと思っている人は? 誰? 誰かいない? BABYMETALは「おかげさまで年下の2人の背も伸びまして」、とアタマを下げるのもやぶさかではないくらいのファンだけれども、以前に書いているので残念ながら今回また取り上げるのには適当ではない。
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つまりBABYMETALはもう天秤の「誉め」のほうのカゴに入っているから、といういうことである。しかし残りの世界のすべては「貶し」のカゴに入ってしまっていて、それで偏り過ぎだ、なんとかしたい、と思っている。軽蔑や嫌悪の感情にまみれて暮らすのはイヤなものである。
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しかし、いや困った。ほんとうに日頃から敬意をもって見ている人物はどこにも、誰もいない。芸能人、政治家、経済人、文化人、犯罪者、あなたと共通して知っていると思われる人物すべからくどいつもこいつも嫌いなのである。
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そういえばあるとき居酒屋でついうっかりこんな話になってしまい、同席していた女に「人の悪口ばっかりいって……。なにかもう少しまともな話ができないの?」といわれたので売り言葉に買い言葉、「いやオレのことはスゴいと思ってんだけどさ」とうそぶいたら「それ以上いったらホントに怒るよ!!」と本気で叱られたのである。傲慢でイヤなヤツなのである。キャインキャインである。
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しかたがない。部門別に考えることにしよう。その人の丸ごとではなくてある一面を取り上げて褒め称えることにすればいいのだ。たとえばプロフェッショナリズム。これはけっこういるだろう。おお、出てくる出てくる。ズラズラとアタマのなかに顔が浮かんでくる。
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いちばんデカい顔はIKKOである。この人、テレビのなかではいつも自分に与えられた役まわりを徹底的に演じ切っている。そのためなら着物の裾を乱すのも平気だしカツラまで鷲掴みにして叩き付けてみせる。立派なものだ。とてもとてもあそこまでできる人はそういない。
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はるな愛もプロフェッショナルである。どんな番組だったか詳細は忘れてしまったけれども、旅の途中で立ち寄った大きな茶屋で、偶然そこに居合わせた団体客ご一行さまを背にして景色を眺めながら食べるシーンがあり、はるな愛はそのおいしさをおどけた顔で表現してみせたのである。
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で、それは見たことのないようなとてもシドイ顔であったので共演者たちに大ウケし、大爆笑となった。するとはるな愛、誰にいわれるでもなくみずからそそくさと立ち上がり後ろを向き中腰になり、団体客にもそのシドイ変顔を右から左、左から右とくまなく披露したのだ。立派である。大西賢示(44)、アタマが下がる。
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そういえばはるな愛、オフィシャルブログ『AI am a girl』に「皆様へのご報告❤️」と題して神社での白無垢姿の写真とともに
《この度わたし、はるな愛は御縁の国出雲❤️でめでたく結婚の儀を挙げることができました。
幸せになりたいと思います。みなさんどうぞご指導ご鞭撻の程をお願いいたします。》
と書いたのである。
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掲出したのは3月5日15時16分。しかしそれから約1時間後の16時10分にまた「白無垢❤️」と題するメッセージを上げ
《実は出雲観光大使のお仕事で(笑) 出雲の素敵な場所で撮影して。
出雲PRVTRの撮影でした! お嫁にいきたーい❤️
今度は本当に!皆様出雲へ来て良い御縁をお結び下さいね❤️
渋谷のスクランブル交差点での放映は、3月23日~29日だよ。見てね!》
とネタバラシをした。
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この間、所属事務所による即座の否定もあってネットニュースでも取り上げられている。仕掛けの発信からネタバラシまで約1時間。ナイスなタイミングでのグッジョブ!! である。観光大使を委任した出雲市も大喜びであろう。大西賢示、プロフェッショナルである。
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おっと、その白無垢角隠しのはるな愛の顔面アップの写真の歪み方、というかパースのかかり方具合が藤原紀香とよく似ている。斜め左45度くらいの角度でたぶんスマホなどで撮ると、みんなややアゴがしゃくれ頬がこけた感じに写るのであろうか? それとも特殊なレンズを使っているのであろうか?
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で、ヒマなので藤原紀香のオフィシャルブログ『気愛と喜愛で♪ノリノリノリカ ★NORIKA's sensation★』も覗いてみた。ゲンナリウンザリするほど相変わらずであった。一部ご紹介しよう。
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《本日(3月3日)は上巳(じょうし)という旧暦の最初の巳の日で
本来は「上巳の節供」として
老若男女を問わず、健康と幸せを願う日なのです。
—〈略〉—
桃の節句は、老若男女とわず
春を寿ぎ、無病息災を願う厄祓いの日なのだと
体のアンテナで感じ取って
いつもよりもう少しだけ体をことを意識して
健康に感謝して過ごすだけでも、違うと思います》
(原文ママ。一部あまりに改行が多いので調整)
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この、人さまにエラそ気に講釈したがる態度はたぶん一生治らないのであろう。脳内ロイヤルなので致し方のないことなのかもしれないけれども、煩わしさや押し付けがましさを感じさせては芸能人としてのプロフェッショナリズムに欠ける。この鈍さが嫌われる第一の原因なのだ。
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おっと、また悪態が出てきた。気をつけなければ。というか、先ほどから書きたくて仕方がない言葉があるのである。
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プロフェッショナリズムとはいうものの、IKKOやはるな愛は“稼ぐために”というだけの気がするのである。ほんとうのプロフェッショナリズムとは仕事先や客に気に入ってもらうだけではなくて人生を貫く哲学なんじゃないの、である。誉めようとしているのに台なしである。
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まあ、それはそれでいい。で、私はなにがいいたかったのであろうか? ああ、私は誰のことも好きではない、ということだ。瞬間気に入ってもためつすがめつすると嫌いになる。困ったものだ。傲慢でもある。
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♪春なのぉにぃ〜 春なのぉにぃ〜 たぁめ息 まったぁひとっつぅ〜(by柏原芳恵51/詩・曲 中島みゆき65。2人ともとりあえず独身)。(了)
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