私は清水富美加(22)の味方である。しかし芸能界には清水富美加を積極的に擁護する人間はほとんど見当たらない。清水富美加を擁護することはすなわちこれまでの芸能界の慣習、規範を否定することになるからだ。かろうじて「本人がもうムリだっていっているのだから」と消極的に庇う姿勢を見せていたのが西川史子(45)や真矢ミキ(53)、小島慶子(44)、高橋真麻(35)といったオバサンたちであった。指原莉乃(24)もいた。このあたりのことは以前にも書いている。
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そんななかラジオの番組で正面切って清水富美加を擁護する論陣を張ったのが伊集院光(49)で、もともとあまり好きなヤツではなかったのだけれども、それ以来は額のコブさえ愛おしく見える。伊集院光の主張は2月15日の当ブログに詳しく書いてあるので、ぜひそちらも参照していただきたい。
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ああ、もうひとり茂木健一郎(54)がツイッターで「芸能界の悪習からようやく逃げた人を、芸能村の人たちがテレビであれこれと非難するのはほんとうに見苦しい。」と批判していた。しかし、その翌日か翌々日くらいに『バイキング』の坂上忍(49)に冷やかし半分「“芸能村の人たち”って、おれたちの事?」とやり返され、逆に「揶揄するつもりはありません」とソッコー中折れ、おっと間違いた(by荒木経惟)、腰砕けしてしまっていた。いや、過去の記事をほぼなぞってしまったのも、実はただここのところを書きたかったからだけなのである。
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私から見ると芸能界は旧弊がまかり通るだけでなく、それに異を唱える者をすべからく排除してしまおうとする立派な村社会である。つまり清水富美加の引退・出家騒動は「芸能村」VS.「市民社会」という構図なのである。「芸能村」のなかだけに限れば体制派VS.反体制派ということになる。あるいは旧守派VS.革新派でもいい。
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清水富美加の引退・出家騒動を、単なる事務所の移籍問題であるとか幸福の科学の教勢拡大戦略だとか、さかんに論点をずらす輩がいるけれども、矮小化してはいけない。清水富美加はレプロエンタテイメントの待遇・処遇に耐えかねて引退を決意したのである。
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もうこれ以上できない → 文句をいっても聞いてもらえない → ここから逃げるには事務所を辞めるしかない → いま辞めれば必ず干される → それなら引退するしかない
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これが清水富美加がたどった考えのプロセスであり、この先に
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辞めてどうする? → どうやって生きていく? → 思い切って教団に相談してみよう → (教団思いのほかウェルカム)
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があったのだと思う。清水富美加がレプロエンタテイメントに留まり仕事を続け、そしてある日突然自殺してしまったあとに、「どうして早く相談してくれなかったのだ」などといってももう取り返しはつかなかったのだ。まあ、村民はシレッと口にしそうではあるけれども。
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たとえばいつもいつも「芸能村」べったりのコメントを出している竹山隆範(45)は自分のやっていることの意味がわかっているのであろうか? 第二第三の清水富美加を生み出すかもしれない体制の支持なのである。たぶんわかっていないであろう。
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人はこのようにして知らず知らずのうちに変化を嫌い保守的になり地位や立場にしがみつくようになる。新しい動きや若い世代を抑えつけ、是々非々の判断ができなくなる。本来“オトナの事情”などという醜い言葉が大手を振って歩くようではいけないのである。
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反体制派でてこーい!! 革新派でてこいや!! と思っていたらようやく1人だけ見つけた。有吉弘行(42)である。自身のラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN)で2週にわたって語っていた。まずは2月12日放送分から。 引用元は『トピックニュース』(2017年2月13日配信)である。
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《11日、スポーツ各紙は、清水が芸能界を引退し、自身が信仰する「幸福の科学」に出家した上で、その活動に専念する意向を固めたと報じている。
オープニングで、有吉は早速この話題を取り上げ、清水を「なんかいいね」「こうやって才能があって、惜しまれつつ辞めるみたいな感じ一番いいわ」と称賛し続けた。そして、その潔い引退表明を「カッコよくって」と評したのだ。
有吉は、芸能界での仕事を「そんなにしがみついてやるような仕事じゃねーからな」と断言した上で、自分のやりたいことが見つかった段階で、さっさと辞めてもいいのではないかと語っている。》
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まあ、投げやり。とても革新派とはいえないけれどもギリギリ反体制派ということはいえる。続いて19日放送分である。引用元は同じく『トピックニュース』(2017年2月20日配信)である。
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《先週の放送で、清水の騒動について「なんかいいね」「こうやって才能があって、惜しまれつつ辞めるみたいな感じ一番いいわ」と称賛していた有吉。
19日の放送でも冒頭から有吉は、清水の改名後の名義「千眼美子(せんげんよしこ)」について触れた。そして今回の騒動について「どうでもいいことじゃない」「大事なこと」と前置きしながらも、「ワイドショーとかで怒っているようなおじさんたち、おばさんたちのようには、私は怒りません!」と宣言。
続けて有吉は、唖然とした口ぶりで「あんなことで怒っている人たちの顔見たら、鬼みたいで恥ずかしいから」「ワイドショーでよくあんなに真剣に怒れるね!」と笑いつつも最後は「まあそれが仕事なのか」とこぼしていた。》
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坂上忍をはじめとする『バイキング』出演中の男たち、太田光代(52)、和田アキ子(66)、高橋克実(55)、宮根誠司(53)、松本人志(55)、上沼恵美子(61)などなどをはっきりと向うに回しているのである。これにはいささか驚く。というか、ほんとうは“なるほどね”、である。
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有吉弘行、もうすでに気分は「芸能村」の村民ではないのである。村を石もて追われたはぐれ者の気分である。夏目三久(32)に手を出して「芸能村」の長・田辺昭知(78)を怒らせてしまったからだ。いずれ芸能界からのフェードアウトを余儀なくされる。有吉弘行自身もまたそんな「芸能村」にはほとほと愛想を尽かせている。
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であるからこれら有吉弘行の発言は、芸能人・有吉弘行からのダイイングメッセージとして受け取るべきだと私は思う。こんなことでいいのであろうか? 腐り切った「芸能村」は根本からつくり直さなければいけない。テレビ局を筆頭に各メディアもいい加減に腰を上げてはいかがだろうか。(了)
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