もう残念で残念でたまらぬ。あれから3日も経つというのにまだ悔しさがおさまらない。どうしてあの場所にいなかったのか? いなければならなかったのに。自分の臭覚の鈍さに腹が立つ。“あの場所”というのはここのことである。
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【都議選の選挙戦で「安倍辞めろ!」「帰れ!」の大合唱 自民大敗の原因は安倍政権のおごり】
《〈— 略 —〉
午後3時ごろから選挙戦最後の安倍演説を知って秋葉原駅前に集まった群衆が「安倍辞めろ!安倍辞めろ!」の大合唱。そこへあの森友学園の籠池泰典前理事長と妻の諄子さんが姿を現した。
安倍首相から寄付された100万円を「返したい」とやってきたという。そのわきで諄子さんが「安倍辞めろ!」と絶叫したのをきっかけに群衆が「安倍やめろ」と書かれた大きな旗を広げてヒートアップ。
午後4時20分過ぎ、ブーイングの中を到着した安倍首相が「建設的議論をしていきたいんです。皆さん、あのような、人の主張を訴える場所へきて演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしません。こんな人たちに皆さん、私は負けるわけにはいかないんです」。
それでも「帰れ!帰れ!」の大合唱は止まず1時間半続いた。ちなみに安倍首相が選挙期間中に応援演説を行った千代田区を含む4選挙区で、自民党候補が当選したのは文京区(定数2)で一人だけだった。
〈— 略 —〉》
(※「J-CASTテレビウォッチ」2017年7月3日配信)
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「や・め・ろ!! や・め・ろ!!」と叫びたかった!! で、ついでに「カーゴーイケ!! カーゴーイケ!! 」もやりたかった!! 別に安倍晋三(62)のことが個人的に大嫌いでもなく、安倍晋三が総理を下りれば世のなかがよくなるとも、とりあえず安倍晋三を下ろすことが世直しってやつの第一歩だとさえも思っていない。しかし叫びたかった。
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もちろん、だからといって籠池泰典(64)を応援しているわけでも、逆に批判しているわけでもないけれども、「カーゴーイケ!! カーゴーイケ!! 」と叫びたかった。それはきっと続いて「百万円!! 百万円!!」の叫びになり、籠池泰典は胸ポケットから抜いた封筒からひと〆の札束を取り出し振りかざして踊ってくれたはずなのである。アイツはそういう男である。そういう男でいるかぎり目の前から消し去るような無粋なマネはしないでいただきたい。
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で、それでどうなんだ? といわれそうであるけれどもただそれだけである。人の行動すべからくにはっきりとした目的がなければならんのか? それは傍観者の驕りというものである。私はただひとつオモチャを捕まえて、まったく無意味でムダな行動で騒ぎたい、ただそれだけなのである。
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オモチャとしてのクオリティでは安倍晋三は籠池泰典の足元にも及ばない。「建設的議論をしていきたいんです。皆さん、あのような、人の主張を訴える場所へきて演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしません。こんな人たちに皆さん、私は負けるわけにはいかないんです」、とはいったいなにごとか。その場に居合わせた人たちに誰彼となく、見境なく救いを求めるかのごときていたらくよ。
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こんな安倍晋三には「あのような!! あのような!! あのような!!」コールを炸裂させてやればよかったのである。あのような人たちの一員として。返す返すその場にいなかったことが悔やまれてならない。
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ああ、私はいつから心の底から叫んでいないのであろう? 坂田利夫師匠(75)に向かって肺が潰れるかと思うほど「アホー!! アッホー!!」と叫んだあの日からであろうか? それとも全日本プロレスの大熊元司(享年51)に「バカー!! バカー!!」と絶叫したあの日からであろうか? いずれにしても遙かなむかしである。
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うむ。もうひっかかっておられる方がいらっしゃるはずである。「オモチャ」である。人をオモチャ扱いするのはよくない、イジメである。私にはイジメっ子の性向がある。認めねばなるまい。しかし自分より弱い立場の人間をオモチャにすることは絶対にない。籠池泰典は森友学園の不祥事、不正疑惑でグチャグチャになって、ようやく対等くらいのところまで下りてきた強いヤツである。
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念のために付け加えれば坂田利夫のアホも大熊元司のバカも、板の上リングの上のキャラクターとしてすでに確立されていたものである。アホもバカもファンからの愛情の証だったのである。
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とはいえ人さまに向かってバカ!! アホ!! と叫んで痛快なのはやはり性根がイジメっ子だからであろう。みんなもそうでしょ、きっと。
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ついでにいってしまえばイジメっ子から見れば安倍晋三はイジメられっ子の典型的な1パターンを示しているのである。どういうパターンかというと、舘ひろしに殴られて頬を押さえてうずくまり、反撃をする根性さえないのだけれども振り返った目だけが勇ましかった石原良純のパターンである。わかるでしょ? しかしこれではもっと殴ってくださいといわんばかりである。
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「建設的議論をしていきたいんです。皆さん、あのような、人の主張を訴える場所へきて演説を邪魔するような行為を自民党は絶対にしません。こんな人たちに皆さん、私は負けるわけにはいかないんです」
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あーん、あんなこといってるー、である。殴りたくならないであろうか? ならない? そう。しかし、気付けば世のなかみんなこんな石原良純=安倍晋三パターンに成り果てているのである。有名税という言葉もすでにすっかり死語になってしまった。有名税? そんなものなどビタ一文払うものか!! な感じである。
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顔と名前が売れれば毀誉褒貶があり、ヤジのひとつ、陰口のひとつふたつはあたりまえのはずである。しかしそれすらも許さない、容認しない雰囲気が最近のメディアのなかにはある。おそらく世のなか全般がそうなっているのであろう。
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これでは、近所のオヤジと「よう! あいかわらずバカかい?」(byフーテンの寅)という挨拶を交わせるようになるまでに何万年かかるのであろう? 「顔だけはちっとも縮まないねえ」みたいなことをいうたびに石原良純の目で睨まれてはたまらない。「この、ハーゲーーーーーッ」が冗談にならない。
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ああ、窮屈だ。窮屈だ。野次馬がヤジも飛ばせなくなってはお話にならないではないか。みんな、もっともっとヤジを飛ばそうではないか!! 全日本ヤジ倶楽部を結成しようではないか!! いやダメだ。そんなことをしたらみすみす安倍晋三のヤツに共謀罪でパクられてしまう。
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では、つるんでいるといわれないように「倶楽部」は止めて、「ヤジ」も止めて「かけ声」ということにすればどうだ? ただのかけ声。うむ。しかし、かけ声とヤジとの境はどこにあるのであろう? ううむ。それは、安倍晋三の言葉を敷衍すれば自民党がぜったいにやらないのがヤジで、よくやるのがかけ声ということになる。
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さあ、みなさん、いつかどこかでお会いしよう。わたしのかけ声は「ウーソーつき!! ウーソーつき!!」である。(了)
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